耐震・制震・免震（マンション）
こんにちは。鴻巣市の不動産業者、ケイナスホーム鴻巣店・CoCoハウスの山河です。
東日本大震災以降、地震保険付保・ハザード情報‥等、地震に対する備えを考える方が増えたような気がします。
前回新規売出しで「免震マンション」のご紹介をしました。似たような構造で「耐震」や「制震」がありますが、本日はその違い（特徴）についてお話します。
【特徴】
●耐震構造
・壁や柱を強化したり、補強材を入れる事で建物自体の堅さと強さで地震に対抗。
・建物の揺れは他の構造に比べて大きくなる。
・地震の規模が大きくなると、柱、梁、壁などが損傷する場合がある。
●制震構造
・建物内に配置した制震部材(ダンパー等)で地震のエネルギーを吸収。
・耐震構造に比べて地震時の揺れを抑えられる。
・地震の規模が大きくなっても、柱、梁、壁の損傷を抑えられる。
●免震構造
・建物と地面の間に免震部材(積層ゴム・ダンパー)を設置して、建物が受ける地震のエネルギーを吸収し地面から建物を絶縁。
・耐震や制震と比べて建物の揺れを最も抑えられ、上層階の揺れが大きいビルやタワーマンションで採用されやすい。（コストが高いので大規模な住宅で採用されることが多い）
・建物内部の揺れが少ないので、落下物などによる二次災害が起こりにくい。
構造の違いで、建物の揺れ方が大きく違ってきます。
耐震構造は、低層階では揺れに対する影響は少ないですが、上の階に行くほど大きく揺れてしまう可能性があります。対して制震構造では、上の階に行くほど揺れが抑えられます。
免震構造は、地面の揺れが直に伝わらないため、建物の揺れは地面より小さくなります。
どの構造も建物損壊を防ぐことでは優れていますが、免震構造は建物内部の揺れを軽減できるので安全面で一歩進んでいます。ちなみに2012年に完成した東京駅丸の内駅舎改修工事でも、免震構造が採用されて注目されました。
耐震、制震、免震、近年ではそれぞれのメリットを併用する方法も増えています。建物の地震対策については、今後まだまだ進化していきそうですね。
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