不動産一括査定サイトについて~その③~
こんにちは。鴻巣の不動産業者、ケイナスホーム鴻巣店・CoCoハウスの山河です。
前回(その②)からの続きとなりますが、今回は不動産一括査定サイトの良い点と悪い点、注意点をみていきたいと思います。
前回、一括査定サイトの仕組み(集客の仕方・誘引方法※すべてのサイトではありません)が悪いと言いましたが、一括査定サイトにも良い点があります。
【良い点】
(1)1回の入力(査定依頼)で、そのエリアを扱っている複数の不動産業者に査定してもらえる。
(2)セカンドオピニオンのように、「第2の意見」を聞くことができる。
(1)については、複数の不動産業者に足を運んだり、査定依頼する手間が省けます。(2)については病院で使われることばですが、不動産も同じように専門知識を持った第三者に「意見を求める」ことは良いことだと思います。
【悪い点】
(1)相場より高額な売却が可能だと見せている。
(2)事実を誤認させる誇大広告が多い。
(3)査定サイト運営会社は、不動産業者ではない。
(1)については、高額な売却ではなくホントのところは「高額な査定」です。ここで注意すべきは、査定額は「買取査定」ではない!ということです。あくまでも市場に売り出したときに、この価格で売れるでしょう、ということです。広告では、「査定額に1000万円以上も差が出た!」なんて表現をよく目にします。これは、不動産業者側にも問題があります。
査定を依頼した人は高額な査定をしてくれた会社に売却を依頼する傾向にあるため、「他社に売物件(売主)を取られたくない」業者が相場よりも高く査定してきます。売却の依頼をもらいたいのです。
私の自己紹介欄にも書きましたが、(高額)査定額=売れる価格ではありません。市場を無視した高い査定額ではまず売れませんし、売り出してから時間がかかればかかるほど、価格は下がっていきます。
要するに、不動産業者に競わせることで高値の査定額が出てくるだけです。ネットの広告では、さも「こんなに高く売れた」ように見せかけているのです。
そもそも、相場より高値で売れました!ということは、逆にいうと相場より高値でボロ家を買わされた一般の「買主さん」が大勢いることになりますよね?
※買主側(エンドユーザー)を「バカにしてんのか⁉」って思いますね。
(2)については、我々不動産業者がやったらアウト!です。不動産業者による不実・虚偽広告等は、公正取引委員会のもと厳しく制限されていますが、不動産業者ではない「不動産一括査定サイト」運営会社に対しても厳しく規制・制限されることを、心から望んでいます。
(次回に続く)
鴻巣市エリアの不動産 売るのも買うのも ケイナスホーム鴻巣店・CoCoハウス